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機能や設定を知る!

<その2>C-AF 追従感度設定ってなに?

E-M1 Mark II の C-AF (コンティニュアスAF)、すでにお使いの方はその大きく進化した性能をお感じいただけたでしょうか。

その C-AF に関連する機能として、取扱説明書や E-M1 Mark II 製品紹介ページで紹介されているのが「C-AF 追従感度」設定です。 どのような被写体にどのように設定すべきか、あまりピンとこないなぁ...と考えている方へ、C-AF 追従感度設定をご理解いただくための情報をまとめました。

C-AF 追従感度設定はどこにある?

「C-AF追従感度」設定は 、 (カスタムメニュー) 内の AF/MF で設定します。

「C-AF追従感度設定」は、0 (ゼロ) を標準として、シチュエーションに応じて -2 から +2 の間で、5段階に設定できるようになっています。 通常は、初期設定の 0 (ゼロ) でストレス無くご利用頂けますが、被写体の動きや被写体周辺の状況によってはこの設定を変更し、被写体にあった AF追従感度にカスタマイズできます。

下記の絵の【A】から撮影するような、急な加減速を繰り返すイヌを正面から撮影する場合 (フォーカス移動が大きくなる場合)、+2 に設定することで、通常よりも AF がさらに敏感になり、動体予測も大胆におこなうことで被写体へフォーカスを追従させています。 また、物陰から突然出現する被写体を狙う場合も、+2 に設定することをおすすめします。

一方で【B】のように、イヌの走行方向に向かって横から撮影する場合 (フォーカス移動が小さい場合)、-2 に設定することで、あえてフォーカス追従性を鈍感にし、コントラストの強い背景や、手前の植え込み、別のイヌが横切るような場面でも、それらにフォーカスを持っていかれることを最小限に抑え、安定的に狙った被写体へフォーカスを合わせ続けます。 これは検出性能を落としているのではなく、大きく急なフォーカス変動状況にはあえて ”ちょっと待つ” ように作動させています。

C-AF 追従感度設定の考えかた

C-AF追従感度は 5段階で設定できます。被写体や撮影シーンに合わせて追従感度を変更することで、より効果的にAF追従が可能です。
普段は初期設定の「±0」で撮影し、被写体の動きや被写体の周囲の状況で、必要に応じて C-AF追従感度を「+2」〜「-2」のあいだで最適化します。

横切りへの反応 被写体との距離の変化 被写体の例 C-AF追従感度
敏感

↑↓

鈍感
ランダム

↑↓

スムーズ

前後方向に急に動きが変わる (急な加速・減速する) 被写体にも AF が合いやすくなります。
+2
+1
標準 (推奨)
幅広い被写体に対応できます。
0

被写体の手前を別のものが横切った場合にも元の被写体にピントを合わせ続けやすくなります。
-1
-2

想定されるシーンごとの設定例

被写体に応じた C-AF追従感度設定について、おおよそご理解いただけたでしょうか?
これを踏まえて、望遠レンズで C-AF を使うことが多い被写体撮影時の、想定されるシーン別推奨組み合わせを紹介します。
下記のシーンを考える際も、被写体の動きが早いのか、フォーカス移動が急であるのか、被写体以外の要素がフレームに入ってくるのか、などがポイントになります。

また、これらの撮影では被写体がフレームから外れることも多く、その際の AF動作を考慮して、AFスキャン設定を mode1 に設定することをおすすめします。この設定により、被写体がフレームから外れた場合に至近から無限遠までの AFスキャンが繰り返されないようにします。
さらに、被写体距離に応じて AFリミッター設定を併用すると、想定している距離より近いものや遠いものへピント位置が不用意に動くことがなくなり、ふたたび被写体を捉えるときに素早くフォーカスを合わせることができます。

想定されるシーン AFモード AFターゲット C-AF
追従感度
AFスキャン
一定速度で移動する被写体
(電車・自動車・スキー・短距離走・旅客機)
C-AF グループターゲット
シングルターゲット
0 mode1、mode2
どちらでもOK
横切りのある被写体
(サッカー、バスケットボール)
C-AF グループターゲット -1、-2 mode1、mode2
どちらでもOK
背景にピントが抜けてしまいやすい被写体
(野鳥の飛翔・戦闘機の撮影)
C-AF グループターゲット -1、-2 mode1 推奨
急加速・急減速する被写体
(リス・全速力のイヌ・ブランコ)
C-AF グループターゲット +2 mode1、mode2
どちらでもOK
急に現れる被写体にピントを合わせる場合
(アルペンスキー)
C-AF グループターゲット +2 mode1 推奨

上記の設定組み合わせは、おすすめ設定の一例です。
これらを基本として、操作のしやすさやお好みにより、ベストな設定を使い込みながら探し出すこともまた、楽しみの一つです。

「この機能の使い方についてもっと詳しく知りたい!」「このような撮影シーンではどのような撮影テクニックがあるのか?」など、コンテンツへ追加して欲しい情報がありましたら、ぜひ E-M1 Mark II メンテナンスパッケージ専用サポートデスクへお問い合わせください。
専用サポートデスクは、メンテナンスパッケージご購入のお客さまがご利用いただけます。

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