E-M1 Mark II には、2つの連写モードと 4つの撮影モードがあり、様々な組み合わせができます。
普段、連写モードの違いを意識して使い分けていますか?
「連写モードに違いがあるの?」と思った、そこのあなた!
このページをヒントに、思いのままに撮影してください。
連写L、連写H の違い、通常撮影、低振動撮影、静音撮影の違いから、プロキャプチャーモードまで、ひとつひとつわかりやすく紹介していきます。
さらに、これらの設定を組み合わせて、おすすめの設定をシチュエーション別にお伝えしますので、より一層 E-M1 Mark II の性能をお楽しみください。
例:子供やペット、レース場で撮影する場合など
連写H に比べると連写速度は遅くなりますが、連写中でも C-AF を利用できます。
連写中もファインダにはライブビューが表示されるため、被写体を追いかけやすくなります。
こちらに向かってくる、遠ざかっていく、もしくは激しく動き回る被写体の撮影に適しています。
例:枝に止まった鳥の飛翔の瞬間、ミルククラウン、など
連写H では連写中に AF が働きませんが、連写速度が速くなります。
置きピンや MF でピントを合わせた後、撮影タイミングでシャッターを押し切ります。
連写中、ファインダには一枚前の撮影画像が表示されるため、連写L に比べるとタイムラグが大きくなります。
通常のシャッターモードが適しています。
シャッター幕を機械的に動かして撮影を行います。
物理的にシャッター幕を動かすため、静音シャッターに比べると連写速度は劣りますが、歪みのない写真を撮影できます。
静音シャッターでフラッシュを利用する場合、シャッター速度が 1 / 50秒以下に制限されるため、こちらのモードが適しています。
低振動撮影をお勧めします。低振動撮影時には ♦ のマークが表示されます。
低振動撮影は、撮影時のシャッター幕の衝撃によるカメラぶれを防ぐ機能です。
レリーズボタンを押し切ってから露光開始まで少し待機することで、カメラの振動が収まるのを待って撮影することができます。
待機する時間を変更することができます。E-M1 Mark II はシャッターの衝撃を抑える構造になっていますので、0秒から 1秒の間で指定すれば良いでしょう。シャッター速度が 1 / 320以下の場合には電子先幕シャッターを使用し、さらに振動を抑える動作に切り替わります。
静音撮影を使ってみましょう。静音撮影時には ♥ のマークが表示されます。
電子シャッターを利用して、シャッターの音・振動が発生しないように撮影します。低振動撮影を併用し、カメラぶれを抑えることもできます。
演奏会等、音を立てずに撮影したい時に適しています。
また、非常に高速で動作するため、連写速度を上げることができます。
通常の連写ではレリーズを押し切った「後」を記録しますが、プロキャプチャーモードではレリーズを押し切る「前」も記録することができます。
撮影中に貴重な瞬間に遭遇し、レリーズを押したものの、その瞬間が収められず、がっかりしたことはありませんか?
プロキャプチャーモードがあれば、誰でも簡単に撮れちゃうんです。
1stレリーズから一時記録を開始し、半押し中の映像を最大 14コマもカードに記録してくれます。
ちょっと反応が遅れても、撮りたい一瞬が撮影できているんです。
プロキャプチャーモードのメリット、デメリットは静音撮影と同じです。
<制約条件>
弊社製マイクロフォーサーズレンズでのみプロキャプチャー撮影ができます。
シャッターボタン半押し状態での連写・一時記録可能な時間は、最長 1分です。
半押し中に 1分を経過した場合は、もう一度シャッターボタンを半押ししてください。
半押し中にシャッターボタンから指を離した場合、画像はカードに記録されません。
シャッターボタン半押しでの連写中は、表示のブラックアウトやシャッター音は発生しません。
・連写設定の基本系
・動物や乗り物などを C-AF で連写撮影する
メリット:AF 追従可 / 歪みなし / フレーミング◎
・歪みが気にならない被写体を C-AF で連写撮影する
メリット:AF追従可 / 無音 / フレーミング◎
・建造物や乗り物などをピント固定で連写撮影する
メリット:歪みなし
・ピント固定で最高の一瞬を切り取る高速連写
メリット:最高 60コマ / 秒 / 無音
・ピントを合わせながらも撮り逃し無し
メリット:AF追従しレリーズタイムラグを解消
・ピント固定で撮り逃した瞬間をさらに細分化
メリット:最高60コマ / 秒 の遡り
C-AF追従 | ファインダーの見やすさ フレーミングのしやすさ |
連写中の表示 | ローリング歪み | ||
---|---|---|---|---|---|
連写L | 通常 | 可 | ◎ | ライブ映像 (ブラックアウトあり) |
発生しにくい |
静音 | 発生しやすい (通常と比較して) |
||||
ProCap | ○ | ライブ映像 (ブラックアウトなし) |
|||
連写H | 通常 | 不可 | ○ | 撮影した画像を連続表示 | 発生しにくい |
静音 | 発生しやすい (通常と比較して) |
||||
ProCap |