もっと知る!楽しむ! E-M1 Mark II > 機能や設定を知る <その5>連写モードの使い分けをマスターしよう!

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機能や設定を知る!

<その5>連写モードの使い分けをマスターしよう!

E-M1 Mark II には、2つの連写モードと 4つの撮影モードがあり、様々な組み合わせができます。

普段、連写モードの違いを意識して使い分けていますか?
「連写モードに違いがあるの?」と思った、そこのあなた!
このページをヒントに、思いのままに撮影してください。

連写L、連写H の違い、通常撮影、低振動撮影、静音撮影の違いから、プロキャプチャーモードまで、ひとつひとつわかりやすく紹介していきます。

さらに、これらの設定を組み合わせて、おすすめの設定をシチュエーション別にお伝えしますので、より一層 E-M1 Mark II の性能をお楽しみください。

連写L、連写H について

連写L
(AF を動作させながら連写をしたい場合、連写中もファインダで被写体を追いかけたい場合)

例:子供やペット、レース場で撮影する場合など

連写H に比べると連写速度は遅くなりますが、連写中でも C-AF を利用できます。
連写中もファインダにはライブビューが表示されるため、被写体を追いかけやすくなります。
こちらに向かってくる、遠ざかっていく、もしくは激しく動き回る被写体の撮影に適しています。

連写H〔高速連写〕
(連写中に距離が変化しない被写体、高速で変化する被写体の一瞬を撮影する場合)

例:枝に止まった鳥の飛翔の瞬間、ミルククラウン、など

連写H では連写中に AF が働きませんが、連写速度が速くなります。
置きピンや MF でピントを合わせた後、撮影タイミングでシャッターを押し切ります。
連写中、ファインダには一枚前の撮影画像が表示されるため、連写L に比べるとタイムラグが大きくなります。

通常撮影、低振動撮影、静音撮影のちがい

通常撮影〔メカシャッター〕
〜 フラッシュを使用したい、被写体を歪みなく撮影したい 〜

通常のシャッターモードが適しています。

シャッター幕を機械的に動かして撮影を行います。
物理的にシャッター幕を動かすため、静音シャッターに比べると連写速度は劣りますが、歪みのない写真を撮影できます。
静音シャッターでフラッシュを利用する場合、シャッター速度が 1 / 50秒以下に制限されるため、こちらのモードが適しています。

メリット
  • フラッシュ撮影に適しています。ローリングシャッター歪みがほぼ発生しません。
デメリット
  • 特にありません。
低振動撮影〔電子シャッター+メカシャッター〕
〜 低速シャッターでカメラぶれを抑えて撮影したい 〜

低振動撮影をお勧めします。低振動撮影時には ♦ のマークが表示されます。

低振動撮影は、撮影時のシャッター幕の衝撃によるカメラぶれを防ぐ機能です。
レリーズボタンを押し切ってから露光開始まで少し待機することで、カメラの振動が収まるのを待って撮影することができます。

待機する時間を変更することができます。E-M1 Mark II はシャッターの衝撃を抑える構造になっていますので、0秒から 1秒の間で指定すれば良いでしょう。シャッター速度が 1 / 320以下の場合には電子先幕シャッターを使用し、さらに振動を抑える動作に切り替わります。

メリット
  • カメラぶれを抑えることができます。
    暗い場所でフラッシュを使わずに撮影する場合に適しています。
デメリット
  • 一コマ撮影するたびに待機時間が発生するため、連写速度が低下します。
    今回は連写がテーマですので、連写との組み合わせからは省いております。
  • * 初期設定では低振動撮影は表示されない設定になっています。
    [カスタムメニュー] - [D1.表示/音/接続] - [表示設定] の一番上に出る設定が低振動撮影です。初期ではチェックが入っていない状態ですので、OKボタンでチェックを入れ、有効にしてください。
    低振動撮影の待機時間は、[カメラメニュー2] - [低振動/静音撮影] - [低振動撮影] - [0秒] の順に選択し、任意の待機時間を設定できます。
静音撮影〔電子シャッター〕
〜 演奏会などで音を立てずに撮影したい、シャッター速度を高速にしたい 〜

静音撮影を使ってみましょう。静音撮影時には ♥ のマークが表示されます。

電子シャッターを利用して、シャッターの音・振動が発生しないように撮影します。低振動撮影を併用し、カメラぶれを抑えることもできます。
演奏会等、音を立てずに撮影したい時に適しています。
また、非常に高速で動作するため、連写速度を上げることができます。

メリット
  • シャッター音が鳴りません。
  • 連写速度を速くすることができます。
  • 1 / 8000以上の高速シャッターが使用できます。
デメリット
  • 電子シャッターの原理上、高速で動く被写体を撮影すると、画像に歪みが生じます。
  • 蛍光灯や LED照明などのフリッカーにより、画像に乱れが出ることがあります。
  • フラッシュ同調速度が 1 / 50秒以下に制限されます (ISO8000以上では 1 / 20秒以下)。
  • * 静音撮影はマナーモードとしての使用を考慮しているため、初期設定では AF合焦音、AFイルミネーター、フラッシュが使用できないよう設定されています。
    [撮影メニュー2] - [低振動/静音撮影] - [静音撮影時動作] のメニュー内で、各動作を「禁止」または「許可」するように設定できます。

プロキャプチャーモードってなに?

通常の連写ではレリーズを押し切った「後」を記録しますが、プロキャプチャーモードではレリーズを押し切る「前」も記録することができます。
撮影中に貴重な瞬間に遭遇し、レリーズを押したものの、その瞬間が収められず、がっかりしたことはありませんか?
プロキャプチャーモードがあれば、誰でも簡単に撮れちゃうんです。
1stレリーズから一時記録を開始し、半押し中の映像を最大 14コマもカードに記録してくれます。
ちょっと反応が遅れても、撮りたい一瞬が撮影できているんです。
プロキャプチャーモードのメリット、デメリットは静音撮影と同じです。

<制約条件>
弊社製マイクロフォーサーズレンズでのみプロキャプチャー撮影ができます。
シャッターボタン半押し状態での連写・一時記録可能な時間は、最長 1分です。
半押し中に 1分を経過した場合は、もう一度シャッターボタンを半押ししてください。
半押し中にシャッターボタンから指を離した場合、画像はカードに記録されません。
シャッターボタン半押しでの連写中は、表示のブラックアウトやシャッター音は発生しません。

シチュエーション別おすすめ設定

連写L
連写しながら AF を動作させたい

・連写設定の基本系
・動物や乗り物などを C-AF で連写撮影する
メリット:AF 追従可 / 歪みなし / フレーミング◎

静音連写L
連写しながら AF を動作させたい、連写速度優先

・歪みが気にならない被写体を C-AF で連写撮影する
メリット:AF追従可 / 無音 / フレーミング◎

連写H
連写中に AF動作しなくてもいいので、連写速度を優先して、歪みなく撮影したい

・建造物や乗り物などをピント固定で連写撮影する
メリット:歪みなし

静音連写H
AF は動作しなくてもいいので、とにかく連写速度を最優先したい

・ピント固定で最高の一瞬を切り取る高速連写
メリット:最高 60コマ / 秒 / 無音

プロャプチャーL
大事な瞬間を撮り逃したくない

・ピントを合わせながらも撮り逃し無し
メリット:AF追従しレリーズタイムラグを解消

プロキャプチャーH
大事な瞬間を撮り逃したくない

・ピント固定で撮り逃した瞬間をさらに細分化
メリット:最高60コマ / 秒 の遡り

かんたん比較表

  C-AF追従 ファインダーの見やすさ
フレーミングのしやすさ
連写中の表示 ローリング歪み
連写L 通常 ライブ映像
(ブラックアウトあり)
発生しにくい
静音 発生しやすい
(通常と比較して)
ProCap ライブ映像
(ブラックアウトなし)
連写H 通常 不可 撮影した画像を連続表示 発生しにくい
静音 発生しやすい
(通常と比較して)
ProCap
  • * ローリング歪みとは?
    高速に動く被写体を撮影すると、画像内に歪みが発生する事があります。
    この歪みは、ローリング歪みと呼ばれています。
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