滞空時や飛翔の瞬間をキャッチ
鳥の撮影をしよう!
E-M1 Mark II の進化した機能・性能を実感する撮影シーンといえばやはり鳥の撮影ではないでしょうか。
今回は、まだ鳥の撮影に挑戦した事がない方でもバッチリ撮れる!これで撮ってみてください!という設定をご紹介いたします。
準備
ここでは鳥(カワセミ)の撮影に必要な周辺機材と共に、それらを駆使した撮影をご紹介します。
レンズ
カワセミはとても小さい鳥で、警戒心が強いため、それほど近づいた環境での撮影は見込めません。
やはり最善は M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO と テレコンバーター MC-14 の組み合わせです。
もちろん、その他の望遠レンズでも撮影はできます。
SDカード
カワセミが飛んでいる時間は常に連写することになりますので、連写速度に書き込み速度が追いつくよう UHS-II の SDカードがオススメです。
アクセサリー
望遠レンズの場合、ファインダーに表示される範囲は極めて狭くなります。ファインダーとは別に EE-1 を装備しておくと、同時に広い範囲を確認できますので、カワセミをフレーミングしやすくなります。手ぶれ防止や正確なカメラ操作のためにも、三脚も必須ですね。
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レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
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M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14
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SDカード
スロット1:エクストリームプロ SDHC/SDXC UHS-II カード
スロット2:エクストリームプロ SDHC/SDXC UHS-I カード
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アクセサリー
ドットサイト照準器:EE-1
ドットサイトブラケット:E-6673【エツミ製】
カーボン三脚:Geo Carmagne N535OLY【ベルボン社製】
行き先
カワセミは綺麗な水場 (川、池、湖) にいます。
都会で見つけるのは難しい鳥ですが、以下に関東を中心にした主な撮影スポットをご紹介します。
オススメスポット
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清瀬金山緑地公園
住所:東京都清瀬市中里4丁目650番地
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小石川後楽園
住所:東京都文京区後楽1-6-6
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水元かわせみの里
住所:東京都葛飾区水元公園8番3号
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東京港野鳥公園
住所:東京都大田区東海3-1
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北本自然観察公園
住所:埼玉県北本市荒井5-200
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愛知県森林公園
住所:愛知県尾張旭市大字新居5182-1
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花博記念公園 鶴見緑地
住所:大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
撮影
それでは、撮影設定についてみていきましょう。
滞空飛行撮影用設定 〜 カワセミがホバリング (滞空) している姿を撮影 〜
ご存知のようにカワセミは「ピタッ」と空中でホバリング (滞空) する事が出来ます。カワイイですね。
ではホバリングしているカワセミを撮ってみましょう。
撮影のポイント
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推奨設定
写真としてのポイントは顔は止まっているけど、羽はブレていることです。羽だけがブレていることで躍動感が表現できます。
そこで、シャッタースピードは 1/100〜1/500 程度を目安に設定してください。シャッタースピードが遅いほど羽のブレが表現できますが、その他の部位もブレやすくなり難易度が上がります。
まずは、速いシャッタースピードから少しずづ遅くしていくことをオススメします。
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場所取り
鳥撮影では、目に写り込んだ光キャッチライトが重要です。
可能であれば、順光から斜光で撮影すると良いでしょう。
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狙い方
フォーカスエリアは中央 9点、あるいは 5点が使いやすいように思います。
また、カワセミの行動範囲を予測し、AFリミッター機能を用いることで、AFの精度を高めましょう。
同時に、C-AF追従感度を「-1」に設定することで、より精度が高くなるケースが多いです。
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ボタン操作の仕方やコツ
カワセミ撮影では、デジタルテレコン、AFリミッター、AFターゲット位置の変更などが瞬時に扱えると、成功率が増すでしょう。
ボタン機能の割り当てを好みにカスタマイズして、撮影し易い配置を見つけてください。
撮影時の手順
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飛行前の止まっているカワセミにピントを合わせておき、予測した進行方向にカメラを向ける準備を整えておきます。
(1stレリーズは押しっぱなしで、常にC-AFを作動させてください)
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カワセミが飛び立ったら、2ndレリーズを押し、連写している中で、設定した AFターゲット内にカワセミが収まるようフレーミングします。慣れるまでは、なかなかフレームに収められないと思いますが、根気強く挑戦してください。
AFターゲット内にカワセミが収まれば、E-M1MarkIIの高性能C-AF がカワセミにピントを合わせてくれるでしょう。
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* 長時間の C-AF動作や高速連写の影響により電池の消費が激しいため、予備電池を用意しておくことをお勧めいたします。
上記の撮影方法に合わせた 推奨設定内容の詳細と、その設定にするための setファイルを準備しています。
setファイルを E-M1 Mark II にロードすれば、上記条件に沿った設定へ簡単に変更できますので、ぜひお試しください。
飛翔撮影用設定 〜 カワセミが飛翔する瞬間を撮影する 〜
何かに留まっているカワセミが飛び立つ瞬間を撮影します。
どんなに反射神経がよい方でも、あるいはハイスペックなカメラでも、撮影する事は難しい被写体になりますが、E-M1 Mark II のプロキャプチャーモードを使えば撮れてしまいます。
撮影のポイント
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推奨設定
プロキャプチャーモードH では、2ndレリーズから遡る時間が短いため、慣れるまではプロキャプチャーモードL で挑戦してください。
表現の意図は様々ですが、シャッタースピードは 1/320〜1/1600 程度が良いのではないでしょうか。
止まっているカワセミにピントを合わせるため、S-AF (あるいは MF) で撮影しましょう。
飛翔の瞬間に 2ndレリーズを押すと、タイミングが遅れても、カメラが 14コマ遡って記録してくれていますので、飛翔の瞬間がバッチリ捉えられていることと思います。
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場所取り
鳥撮影では、目に写り込んだ光キャッチライトが重要です。
可能であれば、順光から斜光で撮影すると良いでしょう。
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狙い方
カワセミの飛んでいく方向を予測して、進行方向に余裕を持ってフレーミングすると良いでしょう。
S-AF (あるいはMF) で一度ピントを合わせてしまえば、後はレリーズを押すだけです。
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ボタン操作の仕方やコツ
MF でピント合わせを行う場合は、拡大機能をボタンに割り当てておくと、スムーズかつ正確にピント合わせが可能ですので、是非お試しください。
また、プレビュー機能も活用することで、設定されている絞り値での被写界深度を簡単に確認できますので、意図する写真へ近づけましょう。
撮影時の手順
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予測した進行方向に余裕を持たせて (カワセミを中心からずらして配置)、構図を決めておきます。
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プレビュー機能を用いて、イメージしている被写界深度になるように絞り値を決めておきましょう。
(プロキャプチャーモードLでは絞り値が 開放 から F8.0 までに制限されます)
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1stレリーズを押して、飛翔の瞬間を待ちましょう。
プロキャプチャーモードでは 1stレリーズを押してからの連続撮影時間が最長 1分です。1分を経過するとキャンセル扱いになるため、その際は再度 1stレリーズを押してください。
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カワセミが飛翔したら 2ndレリーズを押してください。
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レリーズが遅れていても、E-M1 Mark II が飛翔の瞬間をバッチリ記録していることでしょう。
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* プロキャプチャーモードでは、内部処理の影響により電池の消費が激しいため、予備電池を用意しておくことをお勧めいたします。
上記の撮影方法に合わせた 推奨設定内容の詳細と、その設定にするための setファイルを準備しています。
setファイルを E-M1 Mark II にロードすれば、上記条件に沿った設定へ簡単に変更できますので、ぜひお試しください。
「この機能の使い方についてもっと詳しく知りたい!」「このような撮影シーンではどのような撮影テクニックがあるのか?」など、コンテンツへ追加して欲しい情報がありましたら、ぜひ E-M1 Mark II メンテナンスパッケージ専用サポートデスクへお問い合わせください。
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