鳥 (カワセミ) 滞空飛行撮影用 推奨設定

滞空飛行撮影時の推奨設定をご案内します。
各機能別に、推奨する設定がありますので、撮影の参考にしてください。

また、これらの設定をそのまま E-M1 Mark II へロードできる setファイルも用意しています。
カメラ本体を推奨設定へ簡単に変更できますので、setファイルでの設定変更もお試しください。

一度撮影を行いましたら、自分の撮影方法では、この設定はこのように使ってみたい！などの感覚を掴んでゆくと思いますので、これらの設定を基にして、ぜひご自分の使いやすい設定へさらにカスタマイズしてみてください。

自分の思い通りにカメラの使い方をカスタマイズできるのが、E-M1 Mark II の大きな魅力のひとつです！

【露出に関する機能】の推奨設定
機能	推奨する設定	趣旨
撮影モード *1	Sモード	シャッタースピードを任意に設定したいため、Sモード。 成功率 (カワセミの羽がブレた表現にならない) に応じてシャッタースピードを遅くするとよい。
シャッタースピード *1	1/100〜1/500

• *1 露出に関する機能は、本ページで提供している setファイルでは自動的に設定されません。
  モードダイヤルを Sモードに変更し、シャッタースピードを任意の数値に設定してください。

【スーパーコンパネで設定できる機能】の推奨設定
機能	推奨する設定	趣旨
画質モード	スロット1 RAW スロット2 LN	RAW で記録しておけば、編集時の画質劣化を最小限にできる。スロット2 に UHS-1 の SDカードをセットし、JPEG でも記録する。
AFモード	C-AF	進化した、C-AFが威力を発揮します！
連写 / セルフタイマー	静音連写L	ドライブは連写設定にする。 AF / AE 追従が必要であるため「連写L」。
フォーカスエリア	中央9点	被写体をフレームから逃しにくいよう中央に固定。 動きのある被写体にはグループ 9点が使いやすい (被写体の大きさに応じて 5点でも OK)
ISO	Auto	速いシャッタースピードを確保する。
手ぶれ補正 (IS)	S-IS Auto	三脚があるならOFFでもOK。 なお、レンズ側に、手振れ補正機構 (IS) の ON / OFFスイッチがある場合、レンズ側スイッチでの設定が優先されます。

【メニューから設定できる機能】の推奨設定
機能	推奨する設定	趣旨
AEL / AFLモード (C-AF への設定)	mode2	mode2 が初期設定 (AEL / AFLボタンを使い、親指で AF動作したい場合は mode4)
AFスキャン	mode1	背景にピントが抜けてしまわないように
C-AF追従感度	-1	被写体の手前を別のものが横切った場合にも元の被写体にピントを合わせ続けやすくなります。
AFリミッター	ON (距離：5m〜50m)	5〜50m 程度の範囲に被写体が居ると想定として設定。狙いたい距離感が異なれば設定し直してください。
AFターゲットパット	OFF	誤動作の可能性を無くす
顔優先	OFF	誤動作の可能性を無くす
プリセットMF距離 *2	30m *2 (5m〜50m程度が目安)	ピント位置が大幅にずれた場合に、任意の位置にすぐ戻るようにセットする。setファイルでは30mに設定しているので、状況に応じて距離を変更してください
MFクラッチ	無効	誤動作の可能性を無くす
レンズリセット	OFF	電源 OFF した時に無限遠にピント位置が戻らないようにする
Fnレバー設定	mode2 (AF方式のみ)	Fnレバーで即座に C-AF / MF の切り替えができるようにする。 直感的に使えるように、AF方式のみに選択しています。
レリーズ優先 C	ON	ピントが合わなくてもシャッターを切れるようにするため
連写L設定 (静音連写 / 連写速度)	18fps	最速の 18fps で設定
連写L設定 (静音連写/枚数リミッター)	OFF	リミッターを設定する必要性なし
連写中手ぶれ補正	連写速度優先	手ぶれ補正よりも連写性能を優先
半押し中手ぶれ補正 *3	ON	超望遠レンズだと手ぶれで被写体がフレームアウトする
フレームレート	高速	動く被写体をよりなめらかに追いかけやすくなります。
ガイド線表示設定 (表示罫線選択)	方眼	好みの問題。「黄金分割」「目盛」「OFF (無し)」等でも OK。
カードスロット設定	振り分け	片方のカードに書き込めない時も、撮影を続けるため。
EVF自動切替設定 *3	OFF	背面モニターで撮影することは無いため、常に EVF で撮影 (切り替え不要)
タッチパネル設定 *3	OFF	誤動作の可能性を無くす
撮影確認	OFF	撮影機会を逃さないように OFF

• *2 本ページで提供している setファイルでは、以下の使い方を参考にしてください。
  前上 (ワンタッチWB) ボタンに配置した機能で、「プリセットMF距離」で設定された距離へピントが移動します。
  「プリセットMF距離」の設定は 30m にしていますが、必要に応じてメニューからプリセットMF距離を変更してください。
• *3 本ページで提供している setファイルでは自動的に設定されません。
  推奨設定へ変更する場合は、メニューから変更してください。

【ボタンの使い方 (ボタン機能設定)】に関する推奨設定
機能	推奨する設定	趣旨
Fn1	AFリミッター	どのボタンに機能を配置するかは自由だが、野鳥(滞空飛行)撮影時に必要な機能 必須項目 AFリミッター (AFリミッターを効かせる) デジタルテレコン (もっとズーミングしたい場合に) プリセットMF (プリセットMFを作動させるため) AFターゲットHP (ターゲットポジションを即座にHPへ移動させるため) AFターゲット (最小入力で任意の位置にターゲットを移動させるため)
Fn2	デジタルテレコン
前上 (ワンタッチWB) ボタン	プリセットMF
前下 (プレビュー) ボタン	AFターゲットHP
十字ボタン	AFターゲット

推奨設定setファイルの利用について

setファイル (olympus_bird_taiku.set) をパソコンへダウンロード後、オリンパスデジタルカメラアップデーターを使って、E-M1 Mark II へこの setファイルをロードしてください。

setファイルのロード時は、「現設定」「マイセット1 (C1)」「マイセット2 (C2)」「マイセット3 (C3)」のいずれかのうち、あらかじめ決められた箇所へ設定がロードされますが、本ページで提供している setファイルは「現設定」としてロードされます。

また、setファイル (olympus_bird_taiku.set) を使い、カメラへ設定をロードしても、推奨設定のうち、露出に関する機能 (Sモード、シャッタースピード) は自動的に設定変更されませんので、モードダイヤルを回して Sモードへ設定し、その上でシャッタースピードを任意の数値へ変更する操作も実施してください。

デジタルカメラアップデータを使った、設定のロードおよびセーブの方法は、以下のQAを参照ください。
デジタルカメラアップデーターを使って、カメラの設定をパソコンへセーブ / ロードする方法を教えてください。

「現設定」 として推奨設定をカメラにロードした後に、さらにカスタムモード (C1/C2/C3) へその設定の状態を登録しておく事も可能です。
カスタムモードの設定方法について、以下の QA を参照ください。
モードダイヤル C1 / C2 / C3 に機能や設定を登録する方法 (カスタムモード設定 ・ E-M1 Mark II)

＜setファイルについての補足＞
推奨設定以外の各機能は、カメラの初期設定となります。
推奨設定についても、あえて初期設定のままで推奨している機能もあります (必ずしも初期設定ではない設定へ変更される訳ではありません)。

setファイルのダウンロード