撮影シーン第三弾は、みなさまお待ちかねの鉄道写真です。
それも、編成写真や風景を混ぜた写真ではなく、ライブコンポジット (比較明合成) 機能を駆使した撮影方法です!
鉄道の編成写真などは、第一弾 (鳥の撮影)、第二弾 (飛行機の撮影) で提供した setファイルを少しカスタマイズするだけで対応可能と思いますので、今回は弊社製品ならではの撮影技術を紹介します。
右の写真は海外で撮影したものですが、実際には写真のような迫力ある火花や煙は出ていません。
長時間露光により火花の量を調整していますが、通常の長時間露光で撮影した場合には電灯や夜空まで明るくなってしまいます。
ライブコンポジット機能を用いて、必要な部分だけを写した、オリンパスカメラだからこそ実現した写真です。
ここではライブコンポジット撮影に必要な周辺機材とともに、それらを駆使した撮影方法をご紹介します。
編成写真では M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO が大人気ですが、今回は鉄道以外に星など、その他の被写体も収めますので、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO がオススメです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROも便利ではありますが、暗い中での撮影になると思いますので、なるべく F値が明るいレンズをピックアップしました。
まずはなんと言っても三脚です。
分単位での露光時間となりますので、できれば重量のある三脚がお勧めです。風でカメラが揺れてしまうとせっかくの写真が台無しです。
夜景や星空撮影では欠かせないリモートケーブルも準備しておきましょう。
また、長時間露光により、充電池の消費が激しいので、パワーバッテリーホルダーHLD-9、予備電池も必要ですね。
日本各地に点在する操車場や機関庫、扇形庫で撮影できます。
撮影許可が必要な場所では、ちゃんと許可を取得してくださいね。
ちなみに、下ででご紹介している列車と星のコラボレーション写真は、大分県にある豊後森機関庫公園で撮影したものです。
キューロクという愛称で親しまれた蒸気機関車 29612号ですね。
それでは、撮影設定についてみていきましょう。
まずは Mモード、ライブコンポジットにセットしましょう。
ライブコンポジットは Mモードでシャッタースピードを遅い設定へしてゆくと、最後にセットされています (LIVECOMP)。
シャッタースピードを LIVECOMP に設定すると、メニューボタンを押した際の移行先が"1コマあたりの露光時間の設定画面"に自動的に変更されます。
通常のメニュー画面を表示させたい場合は、メニューボタンをさらに 1回押してください。
被写体周辺の輝度に合わせて、1コマあたりの露光時間を調整してください。
本ページ内の参考画像では 2枚とも 4秒に設定しています。
【ヒント】
【ひと工夫】
ライブコンポジット撮影中に、外部ストロボなどの光源を用いて、意図的に限られた範囲を照らすことができます。
実は蒸気機関車 29612号の写真も、FL-900R のマニュアル発光機能を用いて、車両の一部を照らしています。
このとき、少ない発光量から徐々に光を重ねていきましょう。
画像への影響は、常にカメラの背面モニターに反映されていきますので、確認も簡単にできます。
撮影している画角にご自身が写り込まないようにだけ注意してくださいね。
上記の撮影方法に合わせた 推奨設定内容の詳細と、その設定にするための setファイルを準備しています。
setファイルを E-M1 Mark II にロードすれば、上記条件に沿った設定へ簡単に変更できますので、ぜひお試しください。
「この機能の使い方についてもっと詳しく知りたい!」「このような撮影シーンではどのような撮影テクニックがあるのか?」など、コンテンツへ追加して欲しい情報がありましたら、ぜひ E-M1 Mark II メンテナンスパッケージ専用サポートデスクへお問い合わせください。
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