旅客機シルエットの撮影における推奨設定をご案内します。
各機能別に、推奨する設定がありますので、撮影の参考にしてください。
また、これらの設定をそのまま E-M1 Mark II へロードできる setファイルも用意しています。
カメラ本体を推奨設定へ簡単に変更できますので、setファイルでの設定変更もお試しください。
一度撮影を行いましたら、ぜひご自分の使いやすい設定へさらにカスタマイズしてみてください。
【露出に関する機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
撮影モード *1 | Mモード |
日光がフレーム内に入ると露出状況が一変するため、Mモードで予め露出を決定しておくと良いでしょう。 シャッタースピードは速ければ速いほど被写体ブレを抑えられます。 |
シャッタースピード *1 | 1 / 1000 〜 1 / 8000 |
【スーパーコンパネで設定できる機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
画質モード |
スロット1 RAW スロット2 LN |
RAW で記録しておけば、編集時の画質劣化を最小限にできます。 スロット2 に UHS-1 の SDカードをセットし、JPEG でも記録しておくとより安心です。 |
AFモード | C-AF | レリーズボタン C-AF を基本とし、日光にピントが外れてしまうようなら、MF に切り替えましょう。 操作に慣れている方は、親指AF がお勧めです。 機体を追従しつつ、日光がフレームに入る直前に AEL / AFLボタンを離せば、ピントが外れることはありません。 |
連写 / セルフタイマー | 連写L | 旅客機のシルエットにローリング歪みの影響が出ないよう、メカシャッター連写L を利用しましょう。 |
フォーカスエリア | 5点 | 日光にピントが外れてしまわないように、できるだけ狭いエリアに設定してください。機体へのフレーミングが難しいなら、9点でも良いでしょう。 |
ISO | Low | 日光を基準に露出するため、非常に明るいです。 ほとんどの場面で ISO 200、あるいは LOW で良いです。 |
手ぶれ補正 (IS) | S-IS Auto |
手持ち撮影を想定して、ON に設定しています。 三脚使用時は OFF に設定しましょう。 なお、レンズ側に、手振れ補正機構 ( IS ) の ON / OFFスイッチがある場合、レンズ側スイッチでの設定が優先されます。 |
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【メニューから設定できる機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
AEL / AFLモード ( MF への設定 ) ※MF で撮影する場合 |
mode3 (親指での AF 動作推奨) |
mode3 だとMF設定でも AEL / AFLボタンで AF を作動させることができます。 C-AF を用いる場合は、初期設定で OK です。 |
AFスキャン | mode1 | AFスキャンは使用しません。 |
C-AF追従感度 | -2 | 被写体がシンプルであるため粘りの設定にします。 |
AFリミッター | ON (距離:100m 〜 999m) |
フォーカス用レンズの動作範囲を狭めることで、不要な動作を無くします。 |
ダイヤル機能 | 【Mモードに対して】 <Fnレバー1> Fnレバー位置:1 リアダイヤル:シャッター速度 フロントダイヤル:絞り <Fnレバー2> Fnレバー位置:2 リアダイヤル:ISO感度 フロントダイヤル:WBモード |
Fnレバー位置2 のフロントダイヤルのみ初期設定から変更しています。 日光の色を強調することが多いので、WB を変更しやすい設定です。 |
フレームレート | 高速 | EVF のフレームレートは速いほうが良いでしょう。 |
ガイド線表示設定 ( 表示罫線選択 ) |
OFF | 「黄金分割」や「目盛」など、好みで変更してください。 |
カードスロット設定 | ↑振り分け | 片方のカードに書き込めない時も、撮影を続けられます。 |
EVF自動切替設定 *2 | ON *2 | 背面モニターを使用しない方は OFF に設定してください。 |
タッチパネル設定 *2 | OFF *2 | 誤動作を防ぎましょう。 |
撮影確認 | OFF | 撮影機会を逃さないために、OFF がお勧めです。 |
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【ボタンの使い方 (ボタン機能設定)】に関する推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
Fn1 | 拡大 |
どのボタンに機能を配置するかは自由ですが、シルエット撮影時にお勧めの機能を紹介します。推奨する設定について
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Fn2 | デジタルテレコン | |
前上 ( ワンタッチWB ) ボタン | AFリミッター | |
前下 ( プレビュー ) ボタン | 試し撮り撮影 | |
十字ボタン | AFターゲット |
setファイル (olympus_aircraft_silhouette.set) をパソコンへダウンロード後、オリンパスデジタルカメラアップデーターを使って、E-M1 Mark II へこの setファイルをロードしてください。
setファイルのロード時は、「現設定」「マイセット1 (C1)」「マイセット2 (C2)」「マイセット3 (C3)」のいずれかのうち、あらかじめ決められた箇所へ設定がロードされますが、本ページで提供している setファイルは「現設定」としてロードされます。
また、setファイル (olympus_aircraft_silhouette.set) を使い、カメラへ設定をロードしても、推奨設定のうち、露出に関する機能 (Mモード、シャッタースピード、絞り) は自動的に設定変更されませんので、モードダイヤルを回して Mモードへ設定し、その上でシャッタースピードを任意の数値へ変更する操作も実施してください。
デジタルカメラアップデータを使った、設定のロードおよびセーブの方法は、以下のQAを参照ください。
デジタルカメラアップデーターを使って、カメラの設定をパソコンへセーブ / ロードする方法を教えてください。
「現設定」 として推奨設定をカメラにロードした後に、さらにカスタムモード (C1/C2/C3) へその設定の状態を登録しておく事も可能です。
カスタムモードの設定方法について、以下の QA を参照ください。
モードダイヤル C1 / C2 / C3 に機能や設定を登録する方法 (カスタムモード設定 ・ E-M1 Mark II)
<setファイルについての補足>
推奨設定以外の各機能は、カメラの初期設定となります。
推奨設定についても、あえて初期設定のままで推奨している機能もあります (必ずしも初期設定ではない設定へ変更される訳ではありません)。