E-M1 Mark II では最新の画像エンジンのおかげで、高感度撮影時のノイズも非常に抑制されるようになりました。
すでにご紹介している、航空機(航空ショーやエアレース)撮影用の setファイルはご利用してみましたか?E-M1 Mark II の AF追従性能は存分に味わっていただいたと思いますので、今回は大型の航空機(旅客機)へフィーチャーした撮影方法をお伝えしますね。
E-M1 Mark II に搭載された画像処理エンジン TruePic VIII により、小絞りや高感度での撮影でもクリアな写真が撮影できます。
近頃は飛んでいる機体をリアルタイムで追跡できる、スマートフォンやタブレット向けアプリもあり、旅客機の撮影が随分便利になりました。インターネットで「飛行機 追跡 アプリ」で検索してみてください!!
いつも通り、まずはお勧めの周辺機材をご紹介します。
旅客機は巨大な乗り物ですが、立ち入りが禁止されている場所が多く、結局離れた場所からの撮影がメインになりますので、望遠レンズが必要です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO や M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO が良いでしょう。
テレコンバーター MC-14 も用意しておくと、より安心です。
旅客機撮影でも、意図した構図を得るためには連写することになりますので、連写速度に書き込み速度が追いつくよう UHS - II の SD カードがオススメです。
手ぶれが心配な方や安定して構図を保持したい方は、三脚があると安心です。
太陽をバックに撮影する際には、NDフィルターを用いて減光させると撮影機会が増えるでしょう。
旅客機の撮影でまず思いつくのは、やはり羽田空港周辺ですね。羽田空港には展望デッキが開放されており、初めての方は展望デッキからチャレンジされるのが良いのではないでしょうか。また、羽田空港を離発着する旅客機を撮影し易いスポットをいくつか紹介しますね。
夜間の誘導光源、周辺夜景を活かした旅客機撮影で有名な伊丹空港に発着する機体の撮影も欠かせませんよね。
こちらも既に超有名スポットではありますが、ここでも紹介します。
今回の記事では、太陽を画面内に入れたシルエット撮影設定と夜間での高感度撮影の 2種類を用意しました。
ちょうど太陽の目の前を通過する瞬間を捉えた一枚です。
エンジンから流れ出るジェットブラストがカッコイイと思いませんか?
この撮影では予めカメラの露出設定を決めておきましょう。日光の輝度に露出を合わせておくと、旅客機が綺麗にシルエットになるかと思います。
撮影モードはマニュアルにセットし、 F値を F16 〜 22、シャッタースピードはモニターに映る映像を見ながら好みの明るさになる値を見つけてください。日光はとても強い光量のため、おそらくシャッタースピードは最高速度付近にする必要があるか、あるいは 1 / 8000秒でも思った露出が得られない場合があります。そんな時は NDフィルターで減光させましょう。
目的の機体が現れたら、C-AF でピントを合わせつつ、太陽と重なる前後から連写で撮影しましょう。
※露出を決める際に、長時間太陽をフレーミングするとレンズを通して集光した光が高温になり、シャッター幕等に影響する可能性がありますので、何十秒も継続的にフレーミングすることは避けてください。
太陽の位置と機体の位置をイメージして、画面上に写したい機体の位置に 9点、あるいは 5点のフォーカスエリアを設定しましょう。
C-AF 追従感度を 「-2 」 に設定することで、機体からピントが外れることを防ぎましょう。
上記の撮影方法に合わせた 推奨設定内容の詳細と、その設定にするための setファイルを準備しています。
setファイルを E-M1 Mark II にロードすれば、上記条件に沿った設定へ簡単に変更できますので、ぜひお試しください。
滑走路の誘導光源、山々の夜景が美しく、さらに光源が生み出す旅客機のディテールがなんとも言えない存在感を醸し出していますね。
このようなシチュエーションは伊丹空港にしかありません。この一枚のためにわざわざ伊丹空港に行かれる方も少なくないのではないでしょうか。
夕暮れ時から夜間の撮影になりますので、ISO感度を高める必要があります。高めすぎるとせっかくのディテールが損なわれてしまいますので、オススメは ISO3200 です。周辺の明るさにもよりますが、最高でも ISO6400 までに収めることをお勧めします。掲載画像は春の19時頃に撮影しましたが、ISO3200 、シャッタースピード1 / 80秒、絞り F2.8 で撮影しました。
千里川土手は超有名スポットです。早め早めの行動で、余裕をもって場所取りされることをお勧めします。
フェンスがありますので、脚立などを立てて撮影される方も多くいらっしゃいますが、他の方々への配慮を忘れずにお願いしますね。
掲載写真の構図では真後ろから機体が飛んできます。予め着陸する手前にピントを合わせておき、機体が現れたら C-AF で追従させましょう。
プリセットMF を利用すると、簡単に基準のピント位置へ移動させることができます。
撮影する中でシャッタースピードを微調整することが想定されますので、フロント・リアダイヤルの機能をしっかり覚えておきましょう。
上記の撮影方法に合わせた 推奨設定内容の詳細と、その設定にするための setファイルを準備しています。
setファイルを E-M1 Mark II にロードすれば、上記条件に沿った設定へ簡単に変更できますので、ぜひお試しください。
「この機能の使い方についてもっと詳しく知りたい!」「このような撮影シーンではどのような撮影テクニックがあるのか?」など、コンテンツへ追加して欲しい情報がありましたら、ぜひ E-M1 Mark II メンテナンスパッケージ専用サポートデスクへお問い合わせください。
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