夜景・イルミネーションの撮影における推奨設定をご案内します。
各機能別に、推奨する設定がありますので、撮影の参考にしてください。
また、これらの設定をそのまま E-M1 Mark II へロードできる setファイルも用意しています。
カメラ本体を推奨設定へ簡単に変更できますので、setファイルでの設定変更もお試しください。
一度撮影を行いましたら、ぜひご自分の使いやすい設定へさらにカスタマイズしてみてください。
【露出に関する機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
撮影モード *1 | Aモード | 開放で撮影したいところですが、被写界深度や収差軽減を考慮し、開放から1段程度絞ります。 |
絞り *1 | F 4.0 〜 F 5.6 | |
露出補正 *1 | - 0.3 〜 + 1.0 |
【スーパーコンパネで設定できる機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
画質モード | スロット1 RAW スロット2 LN |
RAW で記録しておけば、後でホワイトバランスや階調の設定を変えて現像することができます。スロット2 にUHS-1 の SDカードをセットし、JPEG でも記録しておくとより安心です。 |
ホワイトバランス | Auto | 暖かみを出したい場合は日陰や曇天に設定すると良いでしょう。RAW で撮影しておけば、現像時に変更することもできます |
AFモード | S-AF + MF | 明るさの差が極端なため、AF でピントが合いにくい場合があります。ピントが合わない場合には MF を利用しましょう。 |
連写 / セルフタイマー | 低振動モード | 手持ちでも三脚を使用する場合でも、シャッター振動によるぶれを防ぐため、低振動モードを利用しましょう。ぶれが発生すると光の軌跡として写りこむため、ぶれが目立ちます。 |
ISO | Auto | シャッター速度が極端に遅くならないよう、ISO Autoで撮影します。 ISOオート設定で設定した限界速度より遅いシャッター速度の場合は設定した基準感度(今回は 200 )で撮影されます。 |
手ぶれ補正(IS) | S-IS Auto | 流し撮り以外のシーンでは、手ぶれ補正は初期設定の S-IS Auto がお勧めです。 三脚使用時は過補正を防ぐために OFF に設定しましょう。 なお、レンズ側に、手振れ補正機構(IS)の ON / OFF スイッチがある場合、レンズ側スイッチでの設定が優先されます。 |
ハイライト&シャドウコントロール | Shadow - 2 〜 - 4 | ハイライトシャドウコントロールでシャドウ部の明るさを下げ、プラスの露出補正を行うと光が際立ちます。 |
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【メニューから設定できる機能】の推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
ブラケット撮影 |
「ISO BKT」 ⇒「3f 0.3EV」 に設定 |
露出やホワイトバランス、ARTフィルターの効果を確認したい場合に利用してください。シャッター速度が遅い環境で露出を変えて撮影したい場合には、AEブラケットではなく ISOブラケットがお勧めです。 ボタン設定で BKT切換を利用することで、ブラケット撮影したくない場合にはすぐにオフにすることができます。 |
低振動 / 静音撮影 | 低振動撮影 (0秒) |
待機時間を長く設定すればぶれを抑える効果が増しますが、連続撮影のテンポが悪くなります。まずは 0秒でお試しいただき、ぶれているようなら 1/4秒程度に設定してみましょう。 |
AEL / AFLモード ( S-AFへの設定 ) |
mode3 (親指でのAF動作推奨) |
mode3 だと AEL / AFLボタンで AF を作動させることができます。 |
AFイルミネーター | Off | 被写体まで遠いため、光が届きません。 |
LV拡大設定 |
「LVブースト」 ⇒「On」 に設定 |
拡大時のみ LVブーストが On になり、明るくなります。ピント位置を確認するときに便利です。 |
ガイド線表示設定 (表示罫線選択) |
方眼 | 「黄金分割」や「目盛」など、好みで変更してくださ い。 |
ISOオート設定 | <上限/基準値設定> 上限 1600 <低速限界設定> 1/2秒 |
今回の設定では、低速限界より速いシャッター速度では ISO 200 で撮影されます。 低速限界は使用するレンズの焦点距離やご自身の腕っ節への自信で決定してください。筆者はこれが限界でした。 |
カードスロット設定 | 振り分け↓ | 書き込みが完了していないなど、片方のカードに書き 込めない時は、撮影を停止します。 |
EVF自動切替設定 *2 | ON | 背面モニターを使用しない方は OFF に設定してください。 |
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【ボタンの使い方 (ボタン機能設定)】に関する推奨設定 | ||
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機能 | 推奨する設定 | 趣旨 |
Fn1 | 拡大 | どのボタンに機能を配置するかは自由ですが、夜景撮影時にお勧めの機能を紹介します。必須項目(項目説明)
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Fn2 | マルチFn | |
前上 ( ワンタッチWB ) ボタン | BKT切換 | |
前下 ( プレビュー ) ボタン | プレビュー | |
十字ボタン | AFターゲット |
setファイル (olympus_yakei.set) をパソコンへダウンロード後、オリンパスデジタルカメラアップデーターを使って、E-M1 Mark II へこの setファイルをロードしてください。
setファイルのロード時は、「現設定」「マイセット1 (C1)」「マイセット2 (C2)」「マイセット3 (C3)」のいずれかのうち、あらかじめ決められた箇所へ設定がロードされますが、本ページで提供している setファイルは「現設定」としてロードされます。
また、setファイル(olympus_yakei.set)を使い、カメラへ設定をロードしても、推奨設定のうち、露出に関する機能( Aモード、絞り ) は自動的に設定変更されませんので、モードダイヤルを回して Sモードへ設定し、その上で絞りなどを任意の数値へ変更する操作も実施してください。
デジタルカメラアップデータを使った、設定のロードおよびセーブの方法は、以下のQAを参照ください。
デジタルカメラアップデーターを使って、カメラの設定をパソコンへセーブ / ロードする方法を教えてください。
「現設定」 として推奨設定をカメラにロードした後に、さらにカスタムモード (C1/C2/C3) へその設定の状態を登録しておく事も可能です。
カスタムモードの設定方法について、以下の QA を参照ください。
モードダイヤル C1 / C2 / C3 に機能や設定を登録する方法 (カスタムモード設定 ・ E-M1 Mark II)
<setファイルについての補足>
推奨設定以外の各機能は、カメラの初期設定となります。
推奨設定についても、あえて初期設定のままで推奨している機能もあります (必ずしも初期設定ではない設定へ変更される訳ではありません)。